ご挨拶

「栗の木共同作業所」の設立を迎えて

坂本武特定非営利活動法人栗山町手をつなぐ育成会 理事長 坂本 武

「栗山町手をつなぐ育成会」は、NPO法人取得と、「栗の木共同作業所」を設立いたしました。念願の夢を形にすることができました。
本会が、なぜNPO法人を取得したのか?。それは育成会活動にいくら公益性があるとしても社会状況は会運営を困難にしてきているからです。
最近、自治体や福祉団体などに事業や補助金の協力要請に行きますと「法人格をお持ちですか?法人の場合は議会や役員会での説明が容易なのですが」と言われることが多くなりました。つまり、行政などの支援は、公益性・非営利性が認められる法人においては、容易に承認されますが、法人格を持たない任意団体などへの支援や補助に関しては、支出の承認を得るのが難しいということです。このようなことから、将来は法人であることが、補助・支援の条件になるとの考えたからです。
また、本会会員で就労する会員9名のうち、企業倒産や経営の省力化などにより5名がリストラされる大変な事態に遭遇しました。これら在宅者の願いは、「親と一緒に住みたい」。親は何としても「この町で生活をさせてやりたい」。そのため、共同作業所の設立だ!。こうした願いを叶えるには、色々な問題解決が要求される中で、NPO法人の取得と共同作業所の設立は、問題解決に必要不可欠なものになりました。
自立を目指すパン作りには、札幌の料理研究家坂田先生などボランティアの協力や、栗山農協からは小麦のご支援を頂きました。
子どもたちは、ハルユタカ(全粒粉100%)を使い(8月より「春よ恋」に変更)、添加物を使わず、温度と湿度を調節し、澄み切った学舎の森の空気の中でパン生地を寝かせ、熟成を待って栄養価の高い「栗の木健康パン」として、焼き上げることができるようになりました。
私たちは、故吉田武初代会長の遺志を引き継ぎ、厳しい条件の中ではありましたが、作業所を立ち上げることができました。会員には建物工事費、事業費は北海道、栗山町、道育成会から多大なご支援を賜りました。
"子供らの 心かたちにパン作り"「栗の木健康パン」が町民に親しまれ、福祉のまちづくりに貢献できる「NPO法人栗山町手をつなぐ育成会」として、人格と誇りを育んでいく「ワークセンター栗の木」でありたいと思っています。
今後とも各位の一層のご指導ご鞭捷をお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

平成14年 栗の木共同作業所設立時